文部科学大臣賞 奥山晴美さん(千葉)
日本詩吟協会総裁賞 三浦聡子さん(東京)
日本詩吟協会理事長賞 岩田裕美さん(東京)

岩田裕美さん
第35回、日本詩吟選手権全国決選大会(主催=日本詩吟協会総本部)は東京墨田区曳舟文化センターに於いて、4月21日(日)開催された。
競吟は全国の予選大会を勝ち抜いた116名によって競われたもので、結果は優勝文部科学大臣賞を奥山晴美さん(櫻風会)、準優勝日本詩吟協会総裁賞は三浦聡子さん(哲泉流日本吟詠協会天翔会)、第3位日本詩吟協会理事長賞に前回も3位の岩田裕美さん(宏升流宏升会)がそれぞれ受賞しました。
審査基準は正しい発声による的確な詩心表現と音楽性芸術性を重視、厳正なる審査を経て入賞者を選出した。ここ数年著しくレベルが向上し、35回目となる今回の大会でも上位四名が三点差にひしめく大接戦となった。(第35回大会成績表参照)
当コンクールでは、吟題自由(俳句、和歌、近体詩、自作絶句)読みも流会派のものとし、更に公平な審査を考慮し一次審査は本数別審査を導入、各本数別優秀吟者が最終審査に進出した。
吟じ易い伴奏曲(協会指定13曲ー静・麗・雄・烈・哀・彩・凛・涼・剛・唐・俳・静短・涼短)を自由に選曲。更にハンドマイク使用も認められる。しかし上位入賞をめざすには吟詠の基本をしっかり習得し、更に個性豊かでメリハリのあるスケールの大きな吟唱が望まれます。
今大会では上位入賞10名に女流吟士が8名と女性パワーに男性が圧倒された感があり次回は是非男性吟士の奮起を望みたい。
尚、一般成人の部競吟の前に幼少年の部(幼年から小学生までと中学高校)の部競吟が行われ、特に感じたことは、幼少年全体の吟力が目覚ましくアップ。見事な吟唱に心から感動の思いと共に惜しみない拍手、賞賛の言葉を送ります。
(大会実行委員長 岡村心蒼)