ご挨拶

日本詩吟協会 総裁 富澤龍吟

この度、日本詩吟協会( 通称・日詩協 )のホームページ開設に当たりまして、設立当初の経緯を振り返ってみたいと思います。日本の護持・発展の為尽力されました安岡正篤先生と、初代会長越川春樹先生が漢詩・論語等を正しく理解し、純粋で偏りのない運営と指導・普及を目的とする組織の設立を検討されました。
しかし安岡先生は志半ばで逝去され、その遺志を受け継ぎ、吟詠指導者の有志と共に組織設立へと向かい、安岡先生の教え “ 何事も日本一を目指し物事を運営することで、人の考え方に責任が生まれる ” との考え方のもと、日本詩吟協会が誕生したのです。 更には初代会長の “ 失われ欠けた日本民族の思想を吟詠から学ぶ ” という目標を掲げ、 詩吟道の普及・発展に向け努力をして来ました。
ここに至るまでには屈曲もありましたが、日詩協の理念も広がりを見せ 近年とくに加入団体の増加と共に飛躍を見せております。当協会は純粋で偏りのない運営を継承し、皆様に愛される団体として会員一同頑張ってまいります。今後とも、ご指導ご鞭撻をお願い申しあげます。

 

日本詩吟協会 理事長 岡村心蒼

 日本詩吟協会の主事業は、日本詩吟選手権全国コンクール大会です。
この大会は、全国各地区開催の予選会を勝ち抜いた吟者が毎年「春爛漫の好季節」東京に集結し、著名な審査員による「実力日本一」を選ぶ権威ある吟詠コンクールです。優勝者には「文部科学大臣賞」が授与されます。
 更にこのコンクールの特徴は地区予選から全国一次審査まで男女音程別審査法を取り入れ、各本数別に全国優勝の賞状を授与致します。
 吟題は自由(漢詩、新体詩、和歌・短歌、俳句、但し絶句の長さ)詩文を見て吟じても良し、伴奏は協会オリジナル13曲CDから選択、ハンドマイク使用も可、希望すれば得点の他に吟詠上達への指標となるコメント票をお渡しするなども(地区予選のみ)行っています。その他の事業として「新春吟詠の集い」「芸術祭典舞台公演」「慰霊吟詠大会」「研修旅行」「各種講習会」等々会員と一般参加者ともども吟詠の魅力を十分に堪能しております。
 吟詠愛好者の共通の願いは「吟詠を通して友人と出会い明るく楽しい人生を歩みたい」ではないでしょうか。そんな思いに添うため、協会では各事業を今後更に充実発展させ、吟詠の普及発展に寄与したいと考えています。